-Takapu'sI think-
NO. 2

後部座席

とんでもない教習生がやって来た。 Sさん女性(70才)である・もちろんMT車希望である

要は・・MT車とAT車の違いを彼女は理解していないのは・・言うまでもない。

もちろん、入所の申し込みの時、受付でMT車とAT車の違いをしっかり説明の上ATを奨めたが・・彼女は一言・・じゃぁ・・MTで・・受付の説明もむなしく、彼女はしっかりと

MT車を選択。  世の中に70才と言う年令の人はたくさんいる・・だが、同じ70才でもこのクラスになると、人間的にかなり差がでる。 若い70才、老いた70才、知識人、常識人,自己中などなど・・その人が歩んできた人生よりかなり差が出るようだ。

このSさんがどれに該当するかは想像におまかせするとして・・問題なのは・・このSさんがtakapuの担当だと言う事だ。

さて、教習開始、1,2時間目はトレーチャー(模擬運転装置)これは特段に問題ではない・・なぜなら、走らないから。担当した先生からの連絡・・教習が始まってから2時限

ハンドルを持ったまま固まったはったでぇ〜!色々説明はしたが・・フリーズ状態である。

さあ、3時限目、いよいよ実車である・・。 教習待ち合わせ場所、Sさ〜ん・・何度呼んでも集合場所にいない!! おかしいなぁ?欠席かなぁ? その時Sさん、配車券を受け取ったまま、待合所のテレビに夢中!そこまで先生が迎えに来ると思っていたらしい。

既に、配車係のベルが鳴ったら集合場所に行ってくださいの案内、人の話を聞いていない

その後、集合場所に来ない常習になったのは・・言うまでもない。でもいつも彼女の居場所はわかっている・・待合室のテレビの前である。

ようやくSさんを迎えに行き、車に案内の途中・・Sさん・・先生私、車の事まったくわからないんです、よろしくお願いします。Takapu・・誰でも最初はわからないものですよ

これから頑張って色々と勉強してください・・と一般的な会話・・だが・・本当に何もわからない事にtakapuが気づくまでに・・そんなに時間は掛からなかったのは言うまでもない。

いよいよ車に到着、じゃあ後部座席に荷物を入れて助手席に乗車してください・・と案内

Sさん、はいと返事をして自分の荷物をなぜか?後部トランクのフタの上にドンと置き

助手席の横へ行き・・なにやらゴソゴソ・・??・・どうされましたかぁ? 先生このドアどうやって開けるんですかぁ・・ はぁぁ手であけるんですがぁ・・本当にドアの開け方がわからなかったらしい・・それよりこの荷物どうするのぉ・・あのぉ〜この荷物後ろの席にのせましょかぁ・・Sさん・・私もこんな所に置いて、荷物落ちるんじゃないかと心配で・・takapu・・ この後しばらく会話が途切れたには・・言うまでもない。

 



>なんで下がるの

それは・・ミッション車なら誰でも悩んだ・・あの坂道発進の時間であった、皆さんもご存知と思うが・・坂道発進の手順は1、ローギヤに入れる2、手ブレーキを引く3、アクセルを踏む4半クラッチにする(エンジン音が変わる)5、手ブレーキを降ろすである。
この中で特に出来そうで中々出来ないのが4と5の連携プレイである・・悩むのは手ブレーキを降ろそうと手に意識が行くと・・しっかり止めていなければいけない半クラッチの足がつい動いてしまいその結果車はエンストする・・この単純そうで難解な作業が坂発進の悩みの種・・緊張の瞬間である・・
この教習生は体中から・・何か特殊なオーラの出ている中々のつわものであった。

0さん・・ここのポイントは半クラッチで音の変化をとらえ・・手ブレーキを降ろすまで半クラッチを保つ事ですよ・・じゃあやってみましょう・・0さん快調にアクセルを踏み左足を半クラッチへ・・エンジン音が変わる前にあせりすぎたのか・・手ブレーキを降ろしてしまった・・当然!!車はす〜っとバックあわててブレーキ・・ちょっとあせったかなぁ・・しっかりエンジン音の変化か車体がぶるぶるって振動するからね・・慌てずにやってみようねぇ・・0さん再挑戦!!
快調にアクセルを踏み・・さぁ半クラッチへ・・なぜか? また半クラッチになるまでに手ブレーキをすっと降ろしてしまった? 車はす〜っとバック慌ててブレーキ・・
エンジン音の変化したのわかったぁ? 0さん はぁ変わったと思ったんですがぁ・・
もっとハッキリエンジン音が変わるからね・・慌てずゆっくりやって見てぇ、再挑戦・・
0さん少しあせりの表情・・今度はアクセルを踏んだだけで・・手ブレーキを降ろしてしまう・・当然・・車はす〜っとバック慌ててブレーキ・・
再挑戦・・なぜかまたアクセルを踏んだだけで手ブレーキを降ろしてしまう・・車はす〜っとバック・・とうとう坂を下りきって・・平坦な所まで降りきってしまった・・
そこで0さん・・首をかしげながら一言・・先生・・この車こわれてませんかぁ?いやいや・・こわれてるのは君やん!!
とは言えないので・・気分治しにちょっと周回コース・・を1周してやり直す・・その後の結果がどうなったかは・・想像におまかせする・・として、この0さんの名誉の為検定は1発で合格された事を付け加えておく・・



どうすんの・・

takapuが指導員になった頃はまだ今のように教習車が良い車ではではなかった・・教習生は30代前半の中々カップクのいい女性だった。
その教習生を担当した時間はちょうど交通ルールが始まる一時間目である・・教習が始まりやっと走る、止まる、曲がるが出来るようになると・・次は信号を守る、方向指示器を出す、安全確認をする。など交通ルールを守った運転である。
彼女に確認して方向指示器の説明をして・・教習車は走り出した・・次の交差点を左に曲がりましょう・・の指示・・初めてなので確認がぎこちない・・方向指示器も出し方もぎこちない・・始めはみんなそんなものだ・・しかし彼女が少し違っていたのは・・指示器を出すとき指示器のレバーをグーでしっかり握り締めていることである・・
じゃぁ、もう一回次を左折してみましょう・・はい。 
彼女は同じ様にぎこちなく安全確認をして左指示器を出した・・その瞬間・・ハンドルの方で何か聞きなれない音がした・・ゴキ?・・ボキッ?・・バキィ
その瞬間彼女の顔の表情が急変するのがわかった、固まった様にジーッと自分の手元を見つめている・・どうしましたかぁ?
あの〜〜っ、取れましたけどぉ〜あははぁ〜と彼女右手にはしっかりへし折られた方向指示器のレバーが握られていた・・げ〜〜っ!!その後彼女に対する言葉使いが急に敬語に変わったのは言うまでもない・・こえぇ〜〜〜ぶるぶる


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