-Takapu's I think-
NO. 3

後部座席2

あの気になるMT車教習生、70歳女性のSさんである・・色々聞いてみる所によると・・家に車がないそうである・・ご主人も運転しないし、家族の方も誰一人・・運転をしない・とのことで電車には乗るが・・ほとんどタクシーやバスにも乗らないそうである・・もっぱら・・移動手段は・・歩く・・だそうです、実に健康的であるが・・10Kmぐらいは平気ですよ・・の言葉には・・驚いた・・そのSさんがなぜにここまで来て、免許が取りたい・・車を運転したいと思ったのか・・教習所に来る半年ほど前に、町で偶然にも車を運転する、同級生に会ったんだそうだ・・そのとき生まれてはじめて・・こんな年齢になっていても車を運転できるんだぁ・・と思ったそうである・・それまでは運転する・・どころか車の存在すら意識しなかった・・車は道路を歩くときに・・ひかれないようにする物・・だったそうです・・このまま気がつかずにいてほしかったが・・気づいてしまったものはしょうがない・・やるしかない・・

一応・・今、現在・・高齢でも運転しておられる方は・・ほとんどの方が、若い時に免許を取られて・・ここまで何十年も運転してこられた方ですよと説明したが・・

Sさん・・・へぇっ・・そうなんですかぁ!!(驚)・・そっ、そらそうですわなぁ・・と言いながら(汗)・・どうりで・・教習所のロビーには年寄りがいないと思いましたわ〜の発言・・

あっちゃ〜っ!!

でもこの間、私より年のいかれたおじいさん達が、団体で教習所の車に乗っているのを見ましたえ〜・・それは高齢者講習といって・・70才以上の方は・・免許の書き換えの時に教習所で講習を受けないと・・免許の切り替えができないんですよ、と説明・・

へっ!?そうなですかぁ・・だがこの時点ではまだ・・Sさんには免許更新の知識がまったくなかったのは言うまでもない・・説明されても理解出来ていないのも言うまでもない。
それはそれでよいのだが・・問題はこんな・・Sさんの事・・本当に車の事に関しては・・まったくの原始人である。

じゃあ・・どうぞ横の席に乗車してください・・先生どうやって乗るんですかぁ?・・えっ!・・ドアを開けて乗ってください・・どうやって開けるんですかぁ?・・手で開けてください・・あの〜開かないんですがぁ?・・えっ?・・嘘のような話ですが・・Sさん本当にドアを開け方がわからなかったのです・・そういえば、タクシーは自動でドアが開きますから自分でドアを開ける事はないですからね・・早速ドアの開け方教習です・・ここを引っ張るとドアがあきます・・やって見てくださいぃ・・Sさん早速ドアノブを引っ張る

何と先ほどまで・・まったく言う事を聞かなかったドアが・・スルスルと魔法の様に開いたではないか・・すごい・・中々、のみこみがいいです・・

その間、隣りの教習車の指導員は何をしているのかと・・この珍しい教習に興味津々であるのはいうまでもない・・しかもこの間、教習が止まっている・・

その後、もっと凄い事が・・おこるなぁ・・と予感したのは・・私だけではなかった・・案の定・・
このSさん・・その後、教習の始まりに「じゃぁ横の席に乗車してください」と案内すると、何をどう勘違いしたのか・・よく後部座席に乗ってしまうんです・・もちろん本人はそんなつもり・・まったくないんですが・・初めの頃は勘違いだなと・・ニッコリ笑顔でやさしく、Sさんそこは後ろの席ですよっ・・と声をかける・・Sさん・・驚いた様に・・えっ・・ほんまやぁ・・どうりで様子が違うとおもいましたぁ・・との事・・悪気はないのです。じゃあどうして後ろの座席に乗ったのか?・・・
そこにドアがあったからです・・

所が、これがこの一回きりでなく・・その後もこちらが油断していると・・しょっちゅう、後部座席に乗車してしまうんです・・もちろんそれが後部差席だと本人は気づいていません・・あれどこ行った・・姿が見えないぞ・・と探すと・・はい後部座席です・・この話が他の指導員に広がるのに時間はかからなかった・・

このSさんの教習のはじまりには・・今日はSさんがどちらに乗るか・・みんな楽しみ、前派と後派と別れ・・じゃぁSさん、横の席に乗車してください・・と指示すると指導員全員の動きがとまり・・Sさんの動きに注目・・・指導員の視線を集めながら・・Sさん、さっそうと・・・やっぱり後部座席に乗車・・これを見届けた他の指導員は、みんな安心した様子で・・自分の車に乗車して行く・・間違って・・Sさんが正しく横の席にでも乗ろうものなら・・みんな・・がっかりです・・

ある時、K指導員から・・今度・・初めから後部座席に乗ってくださいって・・言って見てくださいなぁ・・きっと・・横の席に乗らはりますよぉ・・って言われる始末・・

Sさん・・みんな期待してるぞぉ・・がんばれぇ・・・!!



>厚着
世の中には、寒がりと言う人がいる・・
この所・・寒い日が続いた・・・そんなある日・・教習生T君・・・先生今日はさぶぃっすねぇ・・
と言いながら・・いつもの様に送迎バスに乗ってやって来た・・今日は先生・・指名っすよ・・
よろしっくぅ・・といつもの様に中々のハイテンションである・・
なぜか・・送迎バスから・・降りてきたはずなのに・・・?
彼の手には・・フルフェイスのヘルメットがある・・あれぇ?・・・今日は寒いのにバイクかい?
いいえぇ・・・送迎バスっすよぉ!!
じゃぁ・・ヘルメットは・・どうしたん?・・・はいぃ・・さぶい(寒い)っすから・・メットかぶってきましたぁ・・・・
後で送迎当番の先生から聞いたが・・送迎バスの中でも・・ヘルメットをかぶって居たらしい
なんと(驚)・・・

それは・・それでよいのだが・・・その彼・・教習の始まりに・・・教習車まで一緒に歩きながら・・毎日さぶい(寒)っすね・・僕、さむがりで・・冬は苦手っすよぉ・・と何とも普通の会話・・
ところが・・ここからが・・・
じゃぁ、T君後部座席に荷物を入れて・・今日は運転席に乗ろうか
ぁ・・ういっすっ!!彼の返事はいつも・・ういっすっ・・である・・
先生!!上着脱いでも・・いいすかぁ?
ああ・・いいよぉ・・上着脱いだら・・運転席ねぇ・・・ういっす!!

彼は着ている中々おしゃれな・・ブルゾンを何故か?脱ぎにくそうに・・ゆっくりなテンポで、よいしょ・・言う感じで脱ぎ始めた・・(驚く)・・すると・・その脱いだブルゾンの下から・・
また・・もう一枚のブルゾンが・・出てきた・・今度はやや地味系のブルゾンである・・
なんだぁ・・・二枚もブルゾン着てるのかぁ・・・はいっす!!寒がりなもんで・・
二枚も着てたら・・そら・・服、脱ぎにくいわぁ!!と考えたのもつかの間・・
彼が・・二枚目のブルゾンを脱ぎ始めると・・更にその下から・・また違うブルゾンが・・現れた・・・なんと・・ブルゾン三枚・・驚き・・・・
いくら・・寒がりとは言え・・ブルゾン三枚は・・・・・・えっ・・目が点・・実はその下に更にもう一枚薄手のブルゾンを着ていたぁ・・・・なっなんと、よ、四枚重ね・・・・・何枚着とんねん・・
彼の脱いだブルゾンでもう後部座席は・・山の様にいっぱいである・・

その後・・教習が終わり次もがんばって・・・と教習原簿を返し・・・さぁ・・今度は先ほどの逆・・ブルゾン四枚着
である・・・
服と言うのは・・脱ぐときは・・簡単であるが・・切るときは大変である・・着る度に下の服の袖を整えて行かないと・・・中で袖が・・めくれたままになる・・これを整えてから・・
次の上着をまた着る・・袖を整える・・もちろん両腕・・また着る・・また・・着る・・・当然の事ながら・・・・かなりの時間を要する・・・もちろんこのT君は・・・教習が終わってから・・・ブルゾンを四枚・・・いく訳だ・・・
このブルゾンを全部着終わるまでに・・・次の教習の始まりのベルが悲しくなったのは・・・・
言うまでもない・・・。    はぁ〜っ

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