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安全運転５則・・
皆さんは・・安全運転５則と言うものをご存知だろうか・・？
名前のとおり・・安全運転をするための基本的なことを並べた・・標語のようなものだ！
１、安全速度を守る
２、カーブではスピードダウン
３交差点では左右の安全確認
４、一時停止の励行
５、飲酒運転の厳禁
と、まあ・・こうゆうものです。
これを学科の始まりの時に受講生全員で大きな声で復唱してから学科の授業をはじめる・・こうすると・・教習生が教習所に入所して学科を２段階まで受けてくると・・毎回学科で復唱するから・・いやでも！・・覚えようとしなくても！・・おのずから・・頭に入ってしまう。 これが狙いといえば・・ねらい、なんですが・・・！！
例の高校生・・超素朴なJ君・・・あの学科の授業で一番前の席が指定席のJ君、再度登場です・・！
ものをうたぐる・・という事を知らない・・J君の事・・いつも、人一倍大きな声で安全運転５則を唱和してくれています。
このJ君の大きな声の復唱のおかげで、他の教習生もつられて、いつも遠慮がちに小さい声の復唱が自然に大きな声になります・・嬉しくありがたいことです。（感謝）
しかし・・真面目はまじめだが融通や応用の効かない彼の事、技能教習でも色々やらかしてくれて、指導員の先生を楽しませてくれている・・超素朴なJ君。
（ある先生は切れまくり・・どうも楽しくないようだ・・？）
ある日・・偶然にもこのJ君と・・高速教習に行くことになった・・わくわく・・
どこの教習所でも、高速教習は複数の人数で行く事とおもうのだが・・
この日の高速は教習生３人と行く事となった・・当然運転の順番を決めなければいけない？
通常は民主主義に伴って？・・最初はぐぅ方式のじゃんけんで決めるのだが・・（全国の教習所でじゃんけんは、厳正公平を期するため・・最初はぐぅ方式と決められている！ ほんまかぁ？）
いつも積極的なJ君は率先して自分が１番にやります・・と申し出る・・その迫力に押されて後の二人は・・たじっ！！
文句無しのJ君の１番決定である。 （特に問題はない！！）
さてJ君の運転で高速に出発！！ J君の学科授業は担当したことがあるが、技能教習を担当するのは始めてである・・期待を裏切りJ君、中々の運転である。（がっかり、期待していたのに・・！ なにを期待していたの？ いやぁ〜その〜何ですよぉ〜汗）
J君は始めての高速にわくわくの様子で結構ご機嫌である。
しかし、高速へ向かう途中J君から意外な言葉が出てきた・・先生！僕、今朝、家を出るとき、今日は高速教習に行くのでぇ・・長いことお世話になりました・・と、お母ちゃんにお別れの言葉を言って来ましたぁ！！おいおい！ J君、死ぬ気でるで来てるでぇ・・！！
後ろに乗っている・・二人もこの言葉にまたまた・・たじ！！
さぁ〜いよいよ高速だぁ・・入り口に近づくに連れて・・わくわくだったJ君の顔がひきつって来たぁ・・声をかけておこう！ J君、大丈夫だよぉ・・落ち着いて運転してくださいねぇ・・はい！といつもの元気のある返事が返ってきた！少し落ち着いた様子だ（ほっ）
いよいよ・・高速！！
さぁ〜J君、高速の加速車線だぁ・・一気に加速だぞぉぉぉ！
MT車だ！！当然、速度が上がるのに合わせて・・自分で１速ギヤから２速ギヤ・・更に速度が上がり３、４速と順調にギヤを変えて加速して行く・・いよいよ目的速度の８０Kｍになったぞぉぉ！！
ここからは未体験ゾーン！！ 初めての５速ギヤでの走行だぁ・・通常一般の路上教習では４速ギヤまでしか使わない・・教習生は高速に来て初めて５速ギヤを体験する。
指示をだす・・J君・・はい！！・・五速ですぅ〜〜！！
J君・・はいぃ！！ と少し引きつった声で・・・突然・・いちぃ〜〜、安全速度を守るぅ！ にぃ〜〜、カーブでわぁ〜〜スピ〜ドダウン！ さぁ〜〜ん！交差点ではぁ〜〜！！ と・・何を勘違いしたのか・・いつも学科でやっている、安全運転５則を復唱・・・
高速で・・しかも・・８０Km走行中である・・いつものように声はでかいが・・言い方に余裕はない・・！
こちらも・・目が点である！ 何が起こっているのか判断するまでに少し時間がかかった・・
もちろん後ろの二人の教習生も・・困惑した顔で・・俺らも言わなあかんにゃろかぁ？と迷っている・・言わんでいい・・言わんでいい！！（笑）
そうなんです・・いつもJ君にお目に掛かるのは学科です・・
私が５則（５速）と言えばJ君に取っては・・安全運転５則の方だったんです。
このあと・・J君は・・言葉をかみながらも・・安全運転五則を言い切ったのは・・
言うまでもない・・
もちろん・・よく言えましたと・・ほめて上げたのも・・言うまでもない・・
ひとつ気がかりなのは・・J君、卒業後・・高速に乗ったら・・今でも安全運転５則を言っていたら・・どうしよう・・これが不安なのも・・言うまでもない・・ふふぅ！！
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